長く続けるために自分ができること

高齢化が進む日本において、介護職には期待が集まっている。介護職を長く続けるには、体力と精神の面で自分へのケアをしながら仕事をする必要がある。体力を使う場面が多々あるので、日々自分の体に気を配ることが大切だ。例えば入浴の介助はどうしても力仕事になり、中には腰を痛めてしまうという人もいる。事前に得た経験談からこれまで介護職を続けてきた人にどんな大変さがあるかを聞いておき、腰を痛めないために仕事の前に腰痛を防ぐベルトを着用したり、仕事が終わったら必ずストレッチをして自分の体をメンテナンスしておく工夫が必要だ。また移乗介助をする時には相手の体の動きに合わせて介助をするなど、介護する側の体に負担のかかりにくいポイントがある。周りの先輩に聞きながらポイントをつかむなど、空いた時間に自ら学んで知識を得ると、より体に負担のかからない介助の仕方を身につけることができ仕事がしやすくなる。

そして精神面のケアとして、話ができる仲間や友人を見つけるのも大切なことだ。落ち込んだ時には心の中に溜め込みすぎず、話を聞いてもらうことも必要である。しかし愚痴ばかりではなく、仕事の辛さ以外の話ができる人との時間を過ごすよう心がけておく。仕事のことを考えない時間を持つように環境づくりをすると、リフレッシュになるからだ。また仕事へのモチベーションを上げるのも、長く続けていくコツになる。介護職は資格を持っていなくてもできる仕事だが、資格を取ると給料に反映されたり、パートから正社員になれる職場もある。頑張りが評価され、条件や給料に反映される職場も多いので、仕事を続けながらさらに活躍できる環境を整えるとやる気アップにつながる。